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スウェーデンの女性たちは権利と損得と公平とを、それだけを第一のものとして性急に要求して、じつは最も大切なものを破壊してしまった。最も大切なものとは家族と、その中における心のあり方、愛情や情緒や優しさ、思いやり、等々である。

この過ちを主張する者は、日本にも多い。

「愛情という名の支配」とか「家族は縛るもの」という見方をしきりに宣伝している者たちである。幸い日本ではその考え方が社会全体を動かすには至っていない。
そこまで行かないうちに、スウェーデンモデルは無惨にも破綻したから、もうそのモデルを真似せよとは言えないはずである。この本を読んでフェミニ ストたちは総懺悔をするべきではないか。スウェーデンを賛美したきた責任をどう取るのであろうか。ところが、舛添要一氏は、『朝日新聞』の生活面の「オト コのミカタ」欄で、「増税をして、スウェーデン方式を模範にせよ」と書いている。

増税をして公共の福祉政策を推進したスウェーデンで経済が破綻している現実をなんと考えるのか。選挙に当選することばかり考えて、「福祉」「福祉」と叫んでいればよいと考えているとしたら本物の政治家とはほど遠い人物と言わなければならない。

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